『ボディビル選手権大会』です。
このような大会に足を運んだのは初めてだったので、雰囲気が掴めないうちに
開会式が始まったのですが、壇上に勢揃いした選手たちの光景、壮観でした。
開会式の様子 |
この後、規定ポーズ・リラックスポーズ・フリーポーズというポージングを基に
性別・年代・重量に分かれて審査が進められていきます。
規程となるポーズ |
正直今までずっと、筋肉隆々にまったく関心や好感が持てないでいたのですが、
ステージ上で懸命にポージングしている選手たちを見て
そのひたむきな様子に引き込まれました。
ミス級 |
フリーポージング中 |
次第に、「○番の背中、美しい~。」とか
「○番、筋肉のつきかたのバランスがすごくいい~。」
「○番見せ方うまい!」
「○番の太ももデカイ。それがチャームポイントだから前面的にアピールしてほしい。」
「○番、ポジションが安定してる。」
「○番の表情、魅力的だね~。」
「○番つらそうだけどガンバレー!」等々。
身体について真剣に語り出しちゃったり、応援し出したりするイメプレ(笑)
同じポーズ一つにしても角度、高さ、ねじり方、表情、バランスなどを変えるだけで
自分の体を何倍にも美しく見せることができるのはモデルにも共通することなので
とっても勉強になりました。そして熱くなってしまいました(笑)
そしてついに友達の根岸さん、登場です。
根岸さんはこの大会に出ると決めてからの半年間、
どんなに眠くても疲れていてもトレーニングを欠かさず、
終盤には現状が予定していた状態までに至っていないからと言って
階段を上るのもやっとなほどトレーニングを2倍にして、
ふらふらになりながらもつらい減量をクリアしてこの日に臨みました。
遠目からではありますがその様子をずっと窺っていたので、
入場してくる前は私までとても緊張しました。
根岸さん(左から2番目) |
特に背中がとても魅力的だなあーと思いました。
一つ一つのポーズに全身の力と集中力を込めてしばらくキープするのですから
さぞかしきついであろうに、終始笑顔でこちらの声援に応えてくれた根岸さん。
今まで努力し続け、自分と向き合い続け、つらくても自分の弱い部分と出会っても
そこから逃げずに頑張り続けた根岸さんの姿に胸が熱くなりました。
とても素敵でした。
根岸さんがボディビルを始めていなかったら、これだけの筋肉にお目にかかる機会は
おそらくなかったと思います。
夢中になって見ていたため撮り忘れて写真はないのですが、
マスターズ60才以上級の部門を見ていて、自分の想像していた60才代の肉体を
遥かに超越していて衝撃的でした。
中でも我々が注目していたある選手は、30代40代にも引けを取らない肉体美に加え、
今まで60年生きてきた人生の深みとも言える何かが更にプラスされていて、
そこに居るだけで存在感と説得力のある、なんとも言えない魅力を放って輝いていました。
後になってもその印象が残り続けるのですからすごいなあと思いました。
語らずとも、とりわけ余分なことをしなくても、
ただそこに居るだけで人の印象に深く残るような魅力のある人間に私もなりたいです。
最終的に大会を通じて、イメプレの中で
”人のたたずまいからはその人の生き様がにじみ出る。”
という結論に達しましたとさ。
会場を離れた後、余韻余ってかさっきの大会での規程ポーズを無性にやりたくなって
その衝動を人前で抑えるのがつらかった(笑)
帰宅後さっそく、いくつかのポージングをしてみるも、
”私、筋肉ないなぁー”
と実感する、どころか少しぷよついている自分の体に凹みました。。
これを機に私も、自分の体にもっとストイックになろうと思います。
※筋肉隆々にはなりません。
まさか筋肉を通じてここまで奥深い時間が過ごせるとは思っていなかったので
我ながら驚きを隠せませんが、
多くの感動と沢山の気づきをくれた根岸さん、ありがとうございました。
そして本当にお疲れ様でした。